CREになって得たよろこび

ウェブアプリケーションエンジニアから Mackerel の CRE になり、1年が経とうとしている。これまではコードを書いたり開発計画を立ててプロジェクトの進行をしたりが主な仕事だったが、ユーザであるお客さんと直接対話する機会が増えてきた。これまでもビジネスチームのメンバーが商談を設定する場に技術的な相談役として同席するということはあったけれど、CRE はそれを超えてユーザに対する理解を深めて課題を見極めるということが使命の一つである。

最近気持ちに変化があることに気がついた。開発者として商談に同席したりユーザと直接話す場では、いつもちょっと緊張しつつ間違ったことを言ってはいけないと考えることの方が多かったけれど、今ではもっとユーザの気持ちを知りたいし共感したい、課題を知りたいという気持ちが強くなっているのである。ユーザの理解を深め課題の輪郭を明確にする材料をうまく集められた時に達成感が生まれる*1 。ユーザと直接対話できることが嬉しいのである。

これまでも、新しく作ったサービスをローンチしたり既存のサービスに新しい機能をつけリリースするたびに、 SNSソーシャルブックマークなどでユーザの反応を見聞きし、喜んだり落ち込んだりしながらサービス開発に活かしていた。だが、今の感情はそれよりも一歩踏み込んだものだなと思う。

最近では、ユーザインタビューの場に開発チームのメンバーに同席してもらい直接対話してもらえる機会を作ったり、インタビュー以外にも、開発者に会いに行けるサービスという標語を掲げオフラインイベントの企画・運営もしている。オフラインイベントは我々やサービスについてユーザに知ってもらう場だけでなくて、直接ユーザとコミュニケーションできる場としても重要である。ユーザにとって「開発者に会いに行ける場」であると同時に我々が「ユーザに会える場」でもあるということである。

私が CRE に転身し新たに感じることができたよろこびを、少しでもチームメンバーにも感じてもらえているとうれしい。


これは はてなエンジニア Advent Calendar 2023 1月3日 の記事です。